ローリー 下降機について追加情報(追記有り)2012/04/13 08:37

(分かったことを追記してあります。)

コメント欄で指摘がありましたので、ローリーについて改めて調べてみました。

コメント欄流用で申し訳ないですが。

元々は欧州ネットショップを回っているときに、ローリーが下降機の項目になかったので、調べ始めたのですが早とちりだったようです。

昨年調べた際はEN341は下降機ではなく、体重を掛けぶら下がる物には付く確保機の規格だと理解しておりました。
EN341はレスキュー、避難用の規格でAからDまであるようです。
(この次の部分は勘違いでした。混乱するので削除いたしました。)

下降機としてはEN12841-Cの方が重要だと思うのです。リグやDSDもこの規格を獲得しているので。この規格は使用中にストップできるかが重要なようです。

今回、改めてローリーの規格を調べると
prEN 15151 Dynamic rope 9 - 11.4 mm
これがビレイデバイスとしての獲得規格。
EN 341-A 11 mm
これがレスキューおよび確保機としての規格。
EN 12841-C Static rope 9 - 11 mm
これが下降機としての規格。どうもこれを見落としていたようです。ローリーは以前はこの規格を取っていなかった気がするのですが。商品にも明記がなかったし。

新しいローリーだと表面の図柄が変わっているのですね。ローリー自体を持っていないので、知りませんでした。不確定なことを書いて、申し訳ありませんでした。ちなみにエディはビレイデバイスとしか認定されていません。

現在のローリーの獲得規格を確認すると、産業用下降機としての使用は大丈夫なようです。

最初にも書きましたが、欧米の国では下降機として売っているお店がないので不思議ではあったのですが、今後はリグやIDと並んで販売されるかと。

色々不確定情報を載せて申し訳ありませんでした。
今後も気をつけて調べます。


ここから先追加情報です。記事を分けるとわかりにくいと思いましたので。(12時55分追記)

時間有ったのでがっつり調べてみました。

前々から懸念であったEN規格の詳細がようやく見つかりました。
さすが頼りになります。HSE!
やはりちゃんとした資料を読むまで色々勘違いしていたことが分かりました。

リンク先はpdfになります。
http://www.hse.gov.uk/foi/internalops/fod/om/2009/03app9.pdf

今回ローリーの該当部分だけ抜き出してみます。

Anthron ローリー紹介のページ
http://www.anthron.si/index.php/55.html
下の方にpdfが有り、そこに対応規格が載っております。

EN 341:1993- PPE against falls from height - Descender devices
see EN 365 for marking requirement, plus
A, B, C or D - device class, according to descent energy. (A ishighest, D is lowest)
# - maximum descent height
# - maximum descent load
- Short version of instruction for use

落下時の防止装置として、A.B.C.D.があり、下降時の長さについての最大値の設定についてのようです。救助者に対しての設定のようです。

EN365についてはその製品の説明義務に関する項目です。

EN 365:2004 - PPE against falls from height - general requirements for instructions
for use and for marking
- identification of the manufacturer / supplier
# - batch or serial number of the component
- model or type number
- relevant Standard number and year
- pictogram for “see instructions”


EN 353-2:2002 - PPE against falls from height - guided type fall arresters on a flexible
anchorage line
see EN 365 for marking requirement, plus
- correct orientation in use
- “Use correct rope only”
フォールアレスタとして使用した場合のセルフレスキューが出来る項目のようです。

EN 358:1999 - PPE against falls from height - work positioning systems - Belts and
lanyards
identity of constituent fibre
- ワークポジショニングシステム、ランヤードとしての設定です。

EN 12841:2006 Personal fall protection equipment – Rope access systems- Rope
adjustment devices
As EN 365 for marking requirement plus:
- “see information” pictogram
- year of manufacture
- Type of device (may be more than one of these, e.g. “A/C”):
A – accompanies user allowing movement but locks under load
B – used with Type A, moves freely in one direction but locks
In other direction
C – used with Type A, allows controlled descent and hands-
free stop
- anchor line diameter, prefixed “Ø”
- maximum rated load
- type of line to be used
€ EN 1891 Type A
? ~ other types or constructions
- correct orientation of device

A,Bタイプはロックが効かないタイプ。Cが手を離しても大丈夫な製品の規格。
ロープはEN1891が使用条件となるようです。

なんか、すっきりしました。今まで漠然としていて分からない事が多かったのですがまとめてみたら、良くできた規格でした。

調べる当初からEN341が下降機の規格ではないのは分かっていたので、以前のEN規格から外れる話と合わせて、下降機認定ではないという結論に飛びついてしまいました。すみません。

今回見つけた資料のおかげでEN規格の詳細が分かりましたので、これから新しい商品を買う際にも困らなくてすむようになりました。

コメント欄で突っ込んでくれたおかげで良い勉強が出来ました。
siracchi様、ありがとうございました。
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