ロープ高所作業 改正労働安全衛生規則について2016/03/25 23:20

どうもです。
すっかり春です。このところは寒いですが、週末は花見がしたいです。
それはさておき。

皆さんご存じのように今年2016年(平成28年)からロープの高所作業についての規則に色々変更がありました。既に受けに行っている方も居られるかと思いますが、特別教育を修了して、今年の7月から教育終了証明書が仕事で必要になるようになりました。実技は自分たちで作れます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000093057.html

私も二月に受けて参りました。
「なんじゃ、こりゃ!?」な内容でしたので、それについてあれこれ書こうと思っておりましたが、旨いことまとまらなかったので大事なことだけ。

今回の決定は簡単に言うと、2メートル以上の作業は足場を使う。
単なる費用の増加を理由にロープ作業をしてはいけない。
以下ライフラインについてあれこれありましたが、この二点がすごすぎて。

結論から言ってしまうと今回、高所作業にロープアクセス、ロープワークという概念の導入に至らなかったと言うことです。規格の枠も作るつもりはないようです。
新たな市場をみすみす捨てるのもどうかと思うのですが。

日常的にロープ作業を行っている者としては、酷い話だとは思うのですが理由は分かります。

大雑把に言ってしまうとロープアクセスに未だ国際基準がないからです。以前もブログで書きましたが米国、EU欧州圏で規格争いをしているのが実情です。もっとも国際基準のせいにするのも筋違いではありますが
そもそも日本にはロープ作業に関しては、とっかかりになる規格すらないわけですから。今回に関しては現場に負担を強いるだけのお役所仕事という感じです。

http://sprat.org/
http://www.irata.org/

あと特別教育で紹介される事故例が酷すぎて、どうしょうもねーです。まぁ、私もブランコにID直付け。腰ベルト、ライフライン無し作業とか普通に見ているので、さも有りなん。まわりにはフルボディハーネスしている人ばかりいるけど、話聞くとちゃんとして装備している人は少数派らしいので、なんともかんとも。
落下しないようにする話はあっても、落下係数など話としてかけらも出てきませんから。

これも以前書きましたが、日本の安全に対しての態度は対策案のみ。悪く言えばその場しのぎです。今後、現場では自主的に安全基準をあげてくる所との二極化が進むと思います。

とは言え、窓の掃除の度に足場組んでくれるようになったら、それはそれで有りではありますが多分そんな時代は来ないでしょう。

皆さんもお気を付けて作業してください。では、では。また近いうちに
ほんじつもありがとうございました。

ISC D4を買う2016/03/26 20:49

アサップロック祭だ!
米国でも値上がりしているから、値段的には今一なのです。在庫があって助かりました。まぁ米国から購入したのはそれなりに理由があるのですが、いずれ。

アサップロック祭

それはそれとして、新しい下降機の紹介です。
結構前から出ていますが、中々お目に掛かる機会は少ないかと思います。
イギリスの会社です。
ISC D4
10.5mm-11.5mm対応のパニック機能付きの下降機です。
米国では一昨年に上陸して、昨年NFPAの規格を獲得、今現在大変人気らしいです。今ではamazon.comでも取り扱っています。
他の下降機と違って ANSI(米国国家規格協会)の規格もとっています。こちらは日本で言う所のJIS規格に相当するものです。 ANSIこちらもNFPA同様、非営利団体なのです。それがどういうことかというと・・・。これもいずれ。

D4 RIG比較その1
D4 RIG比較1
比較その2 左D4です。
D4 RIG比較2
さて、画像を見ていただくと分かりますが、ほぼRIGと同じサイズです。レバーもそっくり。

しかし使ってみると、RIG、というよりIDの上位互換の性能を持っています。
レバー部分は360℃くるくる回ります。バイクのカブのミッションと同じと言ったら分かるでしょうか?あんな感じ。力が掛かる所で引くと降りれるようになっています。
気持ちよく止まるので作業をしていて心強いです。
ロープをキンクすることも少ないです。ボディはアルミ製、ハンドル部分はアルミに見えますが、ISCの商品説明を読む限りではプラスチックだそうです。

2016/07/24修正 先日ISCの方に確認したら、ISCの商品はすべてスチールとアルミで作っているそうです。上記の表記をしていたのはベアル側の商品紹介の方でした。大変申し訳ありません。修正させていただきます。

いずれ改めて書くかも知れませんが、今回D4を使うに辺り色々RIGと比較してみたのですが、何故RIGはロープをキンクしまくるのか結構不思議です。さほど構造に差があるとは思えないのですが、RIGのキンクしやすさは文句なしトップです。ロープのキンクでお困りの方は是非とも使用下降機を変えてみてください。

ISC D4 開いた所

ロープのセットの仕方は見たまんまです。画面左側がつり元側になります。
ISC D4 作業中

欠点としては若干重いです。安心感の表れと思えばよいかも知れないほど重く感じます。公式で678gですから。

実はこちら一昨年にD2を購入した際に一度購入したことがあります。
道具マニアの蓮見さんの依頼で。それに遅れること一年半で今回自分用に購入しましたが、中々お気に入りです。個人的には二番目によい下降機だと思います。
(一番はKONG INDY EVO)

ちなみにこちらはBEAL、SKYLOTECからも販売していて都内だとこちらの方をたまに見かけます。



何が違うかというと、BEALはちゃんとホームページでEN12841 typeCと表記している。SKYLOTECは商品の箱がすごいかっこいいのです。米国で買ったD4なんて白箱にプリンターで作った商品写真ですよ。中に入っている説明書も超適当。最初買ったときは パチモンかと思いましたよ。

d4



機会があったら是非ともお試しいただきたい一品です。
特にID、RIGを使っている方は次回下降機導入の際には検討してみてください。まだまだ国内では入手性に問題有りますが。

いずれ動画とかも作ってみたいとは思うのですが、怠け者故なかなか。

今回は更新早めでしたが、近いうちにもう一回ぐらいがんばります。
では、では。本日もありがとうございました。
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